格式高いイメージのある天ぷら割烹ですが、実は基本の作法を知っているだけで、よりリラックスして料理を楽しむことができます。
特に、京料理の流れを汲む店では、提供する順番や器にも意味が込められています。
まず、天ぷらが目の前に差し出されたら、なるべく早く召し上がっていただくのが一番のお作法です。
職人は、お客様が口に運ぶ瞬間の温度を逆算して油から引き上げます。
「熱いうちに食べるのが失礼ではないか」と心配される方もいますが、むしろ揚げたてをすぐに楽しむことこそが、料理人への最高の褒め言葉になります。
次に、天のつゆと塩の使い分けについて。
基本的には、職人がお勧めする食べ方で楽しむのが間違いありません。
一般的に、白身魚や淡泊な野菜は塩で素材の甘みを引き立て、穴子や車海老の頭などは天つゆでコクをプラスするのが定番です。
ただ、半分を塩で、残りを天つゆで、といった具合に変化を楽しむのも通な遊び方です。
また、カウンター席での過ごし方も大切になります。
カウンターは、職人との会話を楽しむ場でもあります。
その日の仕入れや、食材の産地について気軽に尋ねてみてください。
「今日は良い山菜が入っていますよ」といった会話から、メニューにはない裏話が聞けることもあります。
こうしたやり取りは、接待の場であれば場を和ませる潤滑油になりますし、カップルでのご利用なら特別な日の演出をより豊かにしてくれます。
職人の所作や、油が跳ねる音、季節を感じる前菜の盛り付け。
それらすべてを含めて、京料理の精神を感じていただければ幸いです。
上熊本にお住まいの方は、大切な方との特別なひとときを過ごす場所として、ぜひご活用ください。